体験農園等修了生の人材活用事業

農園見学 学習型・体験農園「みのり村」

当協会は、都市農地保全、多世代・地域交流を目的とした農地活用のモデルとして「わくわく都民農園小金井」を運営しています。「わくわく都民農園小金井」の運営と、さらに東京都より委託を受けている「体験農園等普及事業」「修了生人材活用事業」という2つの事業をよりよく進めていくために、たくさんの学びをいただきに、様々な農家さんのもとを訪れる機会をいただいています。見学に行かせていただいた農園さんのご紹介とお話の一部をご紹介します。

今回見学に行ったのは、
 小平市にある学習型・体験農園「みのり村」さん

 西武国分寺線鷹の台駅近くの玉川上水沿いにある体験農園「みのり村」園主の粕谷英雄(かすやひでお)さんから畑をご案内いただきお話を伺いました。
 粕谷さんは都内の農業高校で野菜、花卉、盆栽などを教えていましたが、父親の他界をきっかけに農業を継ぎ、平成19年(2007)に農業体験農園「みのり村」を開設されました。粕谷さんの体験農園は小平市と国分寺市にあり、粕谷さんご夫婦と息子さんで運営されています。
  粕谷さんは、小平市内にある五つの体験農園園主会の代表で、小平市農のあるまちづくり推進会議の委員も務められ、農を基盤としたコミュニティづくりに取り組まれてきました。長年の経験と豊富な知識を持つ粕谷さんは、ただ農業を教えるとかどう作物を育てるとかだけでなくコミュニティビジネスとして農をいかに使うかを考えながら体験農園を運営されています。体験農園「みのり村」は様々な特別講座やバスツアー、収穫祭、村民会議、会員有志によるビオトープの観察会やバードウォッチングの会などが行われ、他の体験農園とは大きく違う特徴がありました。

 
 

どんな農園?

 北側に小平市立中央公園の緑が見える住宅街のなかに農業体験農園「みのり村」があります。平成19年(2007)にオープンした農園には大きなビニールハウスがあり、中には黒板や机・椅子が並び、学校のような雰囲気で野菜作りを一から学べます。道具、肥料、種苗など必要なものは用意されていて手ぶらで行っても野菜作りができるようになっています。種苗は粕谷さんが特別に取り寄せたものを使っているので、猛暑の中でも生育がよく立派に育っていました。
 講座と実技指導は月2~3回(年間20回)、土曜日と日曜日にあります。年会費(税抜)は、1区画10㎡(受講料・苗・種・道具込み)で、1人区が45,000円、2人区が56,000円、講座受講のみは28,000円です。農作業はいつでも好きな時間にできるので、小さなお子さん連れの女性や高齢者も多い体験農園です。会員は鷹の台農場(小平市)と東戸倉農場(国分寺市)をあわせて150名。

 
 
 

「みのり村」の特徴

 ビニールハウスを農地の上に建て、中に机や椅子を並べて体験農園を始めたところ来園されたほとんどの方はびっくりされたそうです。粕谷さんは、最初は楽しければいいと思って体験レジャー農園として始めましたが、楽しいだけではダメだと思い実習だけでなく講習(1時間の座学)を入れました。
 経験と知識が豊富になるように講師を呼んでの特別講座、実家の古民家を改造してクラブハウスにして手打ちうどん作り講座、バス日帰り農業視察(深大寺の実習農場や八王子の磯沼牧場の見学)など行なっています。
 農業体験だけでなく、武蔵野うどん地粉を使った手打ちうどん作り、さつき盆栽の仕立て方、多肉植物や小菊などの盆景作り、山野草の寄せ植え作り、白菜の漬物作り、鳥肉の燻製作り、刃物の研ぎ方、シイタケの栽培など魅力的な特別講座も行われています。
 会員以外でも体験できるジャガイモ掘り、サトイモ掘り、サツマイモ掘りも企画し毎年たくさんの参加者があるそうです。一人ではなにもできないので多くの人に頼り協働でやることで人との輪(関係)が広がります。

 
 
 

初心者にやさしい体験農園

 講座は、土曜日①午前9時 〜 10時(2年目以降の経験者)②午前10時 〜 11時 (新入会員)の二本立て、日曜は補講となっています。最初は1時間の講習に1時間実習となりますが、経験者は講習のみとなります。また、希望すれば3回受講可能だそうです。
 農園の会員の半分以上は30代から50代の女性たちで、子どもといっしょに農業体験ができることやバリエーション豊かな特別講座が好評だそうです。農地の区画も初心者と経験者を分け、初心者に楽しくわかりやすい農業体験ができるように工夫しています。おいしい野菜を作る楽しみ、おいしく作って食べる楽しみが実感できる農業体験が魅力です。
 農園は4月から翌年1月までの1年更新ですが、2月か3月に「みのり村村民会議」が開かれ、会員の方々から要望や意見が出され、次年度の運営に反映されるそうです。園主と会員の方々の関係が一方的でないところがこの農園の特徴の一つです。

 
 
 
 
 

ビオトープがある農園

 農園の中央にビオトープがあり、ニホンアマガエル、ヒキガエル、トンボなどの生き物が棲息し、子どもたちと一緒に自然とふれあう観察会が開かれているのもこの農園の特徴です。

  
 
 
  

学習型・体験農園「みのり村」

住所:① 小平市上水本町1-17-23 ② 国分寺市東戸倉1-27-2
運営種類:1区画10㎡、体験型市民農園、個人区画10㎡/共同区画2㎡(80区画)
ホームページ:https://minorimura.jimdofree.com
Tel:042-323-1892
訪問日:2025年7月22日

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